痛風発作にステロイドは禁忌なの？
痛風発作にステロイドは禁忌なのでしょうか？
痛風の治療方法には、
- コルヒチン
- 非ステロイド性抗炎症薬（ＮＳＡＩＤｓ）
- ステロイド薬
と３つの選択があります
痛風発作の
前兆時にはコルヒチン服用
発作時には非ステロイドを大量に短期間服用
する方法が一般的に行われています。
ステロイドは患者の状態によって使用することもあります。
ステロイドは
- 飲み薬
- 筋肉注射
- 関節内注入
など投与方法を選択することができます。
賛否両論のあるステロイドに関して注目されていますがどんな薬なのでしょう？
糖尿病の患者さんに対してステロイドは禁忌です。
糖尿病を悪化させる可能性があるからです。
ステロイドは膵臓から分泌されるインスリンの作用を抑える働きがあります。
糖尿病はインスリンの分泌量が減るか、あるいはインスリンが効かなくなる病気です。
そういった意味ではインスリンの作用を抑えるステロイドは
糖尿病の患者さんには禁忌です。
ただ、こちらの記事で解説している方法であれば
糖尿病の患者さんにもステロイドは使えます。
⇒偽痛風にはステロイドが有効なの？
身体の中は副腎皮質という臓器があります。
副腎皮質では、毎日ステロイドホルモンが作られています。
このホルモンは炎症を抑える働きがあります。
また体の免疫バランスを保つ働きもあります。
ステロイドホルモンは、なくてはならない重要なホルモンなのです。
ステロイドは人工的に作られた薬ですが身体の中で作られる
ステロイドホルモンと同じ働きをします。
抗炎症作用や免疫抑制作用があります。
ただし、どんな薬にも適用することですが、
医師の用法・用量の指示に従って服用することが大切です。
痛風の発作中は出来るだけ安静にしてお酒は禁忌です。
発作中は血清尿酸値を変動させると
より悪化するので尿酸降下薬は開始しません。
すでに尿酸降下薬を服用している人はいつもの薬を服用し、
- コルヒチン
- 非ステロイド
- ステロイド
などを加えて治療を始めます。
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