痛風の薬はずっと飲み続けるの?不安を感じている方へ
痛風と診断されて薬で尿酸値が下がったのにずっと飲み続ける必要があるのか
不安に思っている人もいることでしょう。
そもそも痛風は体内に尿酸が溜まることでおこる高尿酸血症の合併症のひとつです。
主な症状は足の関節が腫れて痛んだり
足の親指が突然赤く腫れて激痛がおこる痛風発作です。
人によっては歩くのも困難な状態が1週間程度続くことがあります。
痛風の治療としてはまず、痛風発作を抑える対症療法が行われ
非ステロイド系の消炎鎮痛剤を短期間服用します。
投与量としては通常の投与量では効果が期待できないこともあるため、
腎機能に障害などが無ければ通常よりも多い量で投与を1〜3日行われます。
痛みや腫れが軽減されれば、消炎鎮痛剤の投与量を減らし
歩いたときに痛みがなくなるば消炎鎮痛剤の服用を中止します。
この薬は、発作が起こった時だけ服用するもので長期間飲み続ける必要はありません。
対症療法で痛風発作が治まったら尿酸値を下げる原因療法を行います。
痛風発作がおさまっても、痛風が治った訳ではありません。
尿酸値をうまくコントロールしなければ痛風発作は繰り返され他の臓器にも障害が起こります。
- 尿酸生成抑制薬(尿酸を出来にくくする薬)
- 尿酸排泄促進薬(尿酸を排出しやすくする薬)
の2種類ががあります。
そもそも薬を服用する目的は体内に貯まっている尿酸の量を減らすことです。
尿酸値が、6.0mg/dl以下になっても、体内に貯まった尿酸がなくなった訳ではありません。
貯まった尿酸がなくなるまでは一般的に1年から数年かかると言われています。
また、尿酸値が上昇しやすい体質の人や生活習慣の改善がうまくいっていない人は、
長期間、薬で尿酸値をコントロールする必要があります。
場合によっては一生飲み続ける必要があります。
この治療で使用する薬は長期間服用しなければならないので
ずっと飲み続けることに、不安を感じる方もいると思います。
痛風治療の薬だけでなく、薬には副作用が必ずあります。
今の薬は、昔より副作用が少ないとは言われています。
ですが痛風治療の薬も、下痢や、嘔吐、発熱や湿疹などの
副作用を起こすことは知られています。
ただ副作用は、人によって症状や出方がかなり違います。
薬を服用して、体に異常を感じたらすぐにかかりつけ医に相談しましょう。
投薬を続けて体内の過剰な尿酸がすべて排出され尿酸値も上昇しなければ
医師の指示に従い、薬を減らしたり、服用を中止することが出来ます。
薬を続けることにあまり不安を感じずに食生活を見直しつつ、
定期的に診察を受け、痛風治療薬を上手に服用し痛風と付き合っていきましょう。
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