お菓子はプリン体が増える原因?
お菓子を食べるとプリン体の量が増えるのでしょうか?
お菓子を食べると胃腸で消化されてブドウ糖と果糖に変わります。
プリン体は体の中で尿酸に変わります。
そして尿酸が体の中で増えすぎると痛風になってしまいます。
で、お菓子の成分である果糖は尿酸が増えて痛風の原因になることがわかっています。
では、お菓子に含まれる果糖はプリン体に変わって最終的に尿酸に変わるのでしょうか?
お菓子の果糖が原因でプリン体が増えるの?
結論としてはお菓子が消化されてできる果糖によってプリン体は増えません。
「じゃ、どうしてお菓子の果糖が尿酸を増やすの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
私たちが体を動かすにはエネルギーが必要です。
ややこしい話ですが、エネルギーはATP(アデノシン三リン酸)という物質でのおかげです。
ATPはADP(アデノシン二リン酸)とP(リン)が合体してできます。
つまり、
ADP+P=ATPとなりエネルギーになります。
果糖は上記、できあがったATPを利用して消費されていくのです。
だからお菓子を食べすぎるとたくさんの果糖ができATPがどんどん消費されていくわけです。
となると、どんどんADPやPが必要になりますね。
P(リン)は尿酸が作られるのを抑える働きがあります。
だから痛風の患者さんにとってP(リン)は痛風予防に大事な物質です。
なのにお菓子に含まれる果糖のおかげでATPの生成のためにどんどんP(リン)が奪われていきます。
その結果、尿酸を抑制するP(リン)が減るのでどんどん尿酸が増えてしまうわけです。
つまり、
お菓子を食べる
↓ ↓ ↓
果糖が体の中で増える
↓ ↓ ↓
ATPがどんどん消費
↓ ↓ ↓
ATPを作るためにP(リン)が消費
↓ ↓ ↓
Pが不足し尿酸の生成が増える
↓ ↓ ↓
高尿酸血症の原因になる
というメカニズムのためお菓子に含まれる果糖を摂取しても
プリン体が増えるわけではありません。
したがって痛風が気になる方はお菓子は控えたほうがよいでしょう。
こちらも参考に!⇒プリン体とは?ビールに多く含まれてるの?
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