プリン体とは?ビールに多く含まれてるの?
- 小麦などの穀物
- お肉
- お魚
- 野菜
- 果物
などに含まれている成分で、
私たちが「おいしい!」と感じるうま味成分でもあります。
体の中に入ったプリン体は尿酸に変わります。
その後腎臓でオシッコになり体の外に出ていきます。
ただ、体が処理しきれないほどの尿酸が体内で作られてしまうと
オシッコとして体の外に出しきれなくなります。
その結果、関節で尿酸結晶として蓄積されていくのです。
そして走ったりして体を動かすときに
関節にたまっていた尿酸結晶が剥がれることがあります。
尿酸結晶は体にとっては要らないものです。
体にとって要らないものが散らかっていると白血球というお掃除隊がすぐに現場に直行します。
白血球がお掃除すると、体では炎症が起こります。
炎症が起こると痛みがでたり、熱っぽくなったりするのです。これが痛風発作です。
こんな感じでプリン体は尿酸に変わりますが
処理しきれないくらい大量になると痛風の原因になります。
ところでビールにはプリン体が多く含まれていると言われています。
でも、ビールに含まれているプリン体の量はそんなに多くありません。誤解です。
- お米100gあたりプリン体25.9r
- 豚肉100gあたりプリン体90r
- ビール350mLあたりプリン体約20r
です。
ビールよりも豚肉の方がよっぽどプリン体は多いです。
それもそのはずです。
記事冒頭で解説しましたがプリン体はうま味成分です。
おいしいと感じる食べ物の方がプリン体の量が多いのは当然です。
ビールも確かにおいしいですが豚肉などのお肉料理の方がうま味は強いはずです。
あと、プリン体ゼロという売り文句でビールを販売していることがあります。
「プリン体ゼロのビールっておいしくない」と感じている方も多いでしょう。
それもそのはずです。
何度も申し上げていますが、プリン体はうま味成分です。
だからプリン体ゼロのビールがおいしいはずがありませんから。
最後にまとめますと、プリン体とは食べ物に含まれているうま味成分の一種です。
ビールにはそこまでプリン体が含まれているわけではありません。
ただ、ビールなどのアルコール類にはこちらの記事で解説している理由で
尿酸値が上がりやすいので、飲み過ぎには注意しましょう。
こちらも参考に!⇒高尿酸血症が心配なら何科を受診したらいい?
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